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太陽光発電と電気自動車を組み合わせた 新京成電鉄の給電システム

2015.09.10(木)

新京成電鉄 電気自動車

日産自動車の豊田です。

BCP(Business continuity planning)」という言葉を近年ニュース等でよく見かけるようになりました。

この「BCP」、中小企業庁のWebサイトでは
"BCP(事業継続計画)とは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。"
と定義されています。


千葉県内で鉄道事業を展開する新京成電鉄さんが、BCPを策定され、独自に電気自動車を活用した「給電システム」を構築、運用されているということで、お話をうかがってきました。




新京成電鉄株式会社 本社
新京成電鉄本社 千葉県鎌ヶ谷市にあります。
くぬぎ山駅前。


IMG_9769
お話をうかがったのはBCP策定を担当した総務人事部の石川雄介課長補佐


石川さん
「弊社は鉄道事業ですので災害時には復旧第一です。それには線路や駅がどんな状態か情報収集が非常に重要になります。各所から情報収集できるよう電源の確保が必要です。

通常であれば発電機を導入するところですが、本社が住宅街にあることもあり、非常時とはいえ音がうるさい。また発電機の場合はそのための燃料、ガソリンの管理が必要となります。

BCP策定時にちょうど業務用車両の入れ替えがあり、電気自動車を利用するというアイデアが出てきました」



新京成電鉄 給電システム概要
新京成電鉄本社 給電システム概要

災害などの停電時には、本社機能の一部を維持させるため
(1)太陽光で発電された電力を給電
(2)夜間など太陽光発電で給電できない場合は蓄電池から給電
(3)蓄電池の電力がなくなった場合は電気自動車から給電
という仕組みになっています。

これにより、災害発生による停電時でも鉄道やバスの早期復旧の検討を進めることができます。





新京成電鉄本社 太陽光発電設備
太陽光発電
通常時には発電した電気を本社に給電。節電にも寄与しています。



新京成電鉄本社 蓄電池
蓄電池
太陽光で発電した余剰電力を蓄えておきます。



新京成電鉄 電気自動車
電気自動車
「e-NV200」と「リーフ」の2台をバックアップ電源としても活用。
非常時に備え、常時50%以上の電池残量を維持するよう運用しているそうです。
ちなみに普段は業務用車両として近距離の利用が中心で、2台とも出払っているということはほとんどないとのこと。

なお、今回構築した仕組みはBCPだけではなく、省エネとCO2排出削減にもつながっています。





災害時のために構築した仕組みは、いざという時に使えてこそ意味があります。



取材当日は本社内に災害対策本部を設置し、電気自動車からの給電に切り替える訓練が実施されました。



新京成電鉄本社 防災訓練の模様
災害発生時には本社3階に対策本部を設置。
皆さん真剣です。

会議室の机のレイアウトを変え、各駅の状況などを確認できるようパソコンやテレビモニターなどをセッティングします。

上記のバックアップ電源(太陽光、蓄電池、電気自動車)から、対策本部の照明、パソコン、電話などを使用するのに必要な電力をまかないます。



新京成電鉄 防災訓練の模様
災害対策本部設置完了。



対策本部をつくり終えたあとは、電気自動車からの給電に切り替える作業を確認します。



新京成電鉄本社 電気自動車からの給電訓練の模様
電気自動車から本社対策本部への給電切り替えを実際にやってみます。
EVパワーステーションの操作方法を確認。



EVパワーステーション 操作画面
EVパワーステーション操作画面。
電気自動車から給電中。




新京成電鉄さんでは上記の仕組みは2015年4月から運用中。
4月~7月の電力使用量は前年同期比で約12%減とのことで、初期費用はかかるものの、ガソリン代がなくなった分も含め、ランニングコストは低く抑えられているといいます。


石川さん
「現在はリーフとe-NV200という2台の電気自動車(EV)を使っていますが、将来的にはバックアップできる電力量を増やすべく4台までEV、PHV、FCV等の車両を増やそうと計画中です」



静かで滑らかな走りという従来の自動車としての性能だけではなく、電気を蓄えておくことができる電気自動車の特性は再生可能エネルギーとの相性もよく、今後さらに注目を集めそうです。

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